一時はメジャー挑戦が確実視されていただけに、今回の残留表明は、阪神にとって嬉しい誤算になりました。
しかし、腑に落ちないのはなぜ鳥谷がなぜメジャー挑戦を諦めたかということです。
夢とまで語っていたメジャー挑戦を、諦めた理由はなんだったのでしょうか??
予想外の結末
2003年のドラフトで入団以来、鳥谷は常に阪神の主力選手としてチームに貢献。
堅実な打撃、安定感抜群の守備、そして何よりまったく怪我をしない鉄人っぷりで、阪神の2000年代を象徴する選手の1人になりました。
そんな鳥谷が今オフFAを行使してメジャー挑戦を表明。
阪神の数少ない生え抜きスター選手だけに、阪神ファンの嘆きは相当なものがあったと思います。
しかし結果は残留。
予想外の結末に、阪神ファンの人達にとっては嬉しい結果となりました。
しかし、どうやら裏では厳しい事情があったようです。
メジャーで日本人内野手は通用しない!?
鳥谷がメジャー挑戦を諦めた理由。
様々な憶測が飛び交っていますが、具体的には大きくわけて3つの理由があると思います。
1. 過去の日本人内野手の実績
鳥谷がメジャー挑戦の最大の障壁となったのが、過去の日本人内野手の実績にあったのは間違いないと思います。
2004年に松井稼頭央がメジャーに挑戦して以降、
これまで井口、岩村、川崎、西岡、中島と数々の日本人内野手がメジャーに挑戦してきましたが、
結果はどれも厳しく、現在この中でメジャーに残っているのは川崎ただ1人となっています。
中でも、一番最後にメジャーに挑戦した中島に至ってはメジャーの舞台に立つことすらなく、今オフ日本球界に復帰するなど、
日本人内野手はメジャーでは通用しないとの評価が定着しつつあるのが現状です。
2. 低いメジャー評価
これは1の続きになりますが、
日本人内野手の過去の実績が、メジャー球団の鳥谷に対する評価の低さにもつながります。
鳥谷の獲得候補に挙がっていた、ブルージェイズ、メッツ、パドレスの3球団も、最終的には正式なオファーを出すにはいたらなかったようで、
鳥谷に対して、メジャー契約をしてくれる球団が実質ありませんでした。
そういった厳しい評価が、鳥谷を阪神残留へと向かわせたのではないでしょうか。
3. 年齢
鳥谷は現在33歳と、選手としてはベテランの域に入りつつあります。
メジャーでは、野手の全盛期が27~32歳とされていて、それ以降の年齢になってくると、かなりシビアな契約をすることで知られています。
当然メジャーでの実績がない鳥谷には、年齢はかなり大きなネックになります。
この33歳という年齢が、鳥谷のメジャー行きを拒んだとも言えるでしょう。
まとめ
色々な理由があると思いますが、結論を言いますと、鳥谷はメジャーで通用しないと思われたということです。
ダルビッシュ、田中、岩隈、上原といった日本人投手がメジャーでも活躍する一方で、
イチロー、松井以降、日本人野手は、なかなかメジャーで活躍できずにいるのが現状です。
“日本人野手はメジャーで通用しない”
厳しいですが、これが今現在のメジャー側の評価でしょう。
しかし、このままでは日本人野手のメジャー挑戦を絶たれるケースが、今後増えてきてしまう可能性があるので、
一刻も早く、この悪い流れを立ち切ってくれる選手が現れることを望みます。