その名前を聞いて、ピンとくるボクシングファンは多いと思います。
そう、彼は元世界WBCバンダム級チャンピオンの辰吉丈一郎の息子にして先日デビューを飾ったばかりに期待の若手ボクサーです。
プロフィール
本名 辰吉寿以輝 (たつよし じゅいき)
生年月日 1996年8月3日
出身地 大阪府守口市
身長 167cm
タイプ 右ファイター
デビュー戦を見た感想
山中慎介の圧巻のKO勝ちの裏で密かに報道されていた辰吉寿以輝の試合。
浪速のジョーと呼ばれた辰吉丈一郎の息子がデビューすることもあって一部のボクシングファンからはかなり期待されていましたね。
試合の結果は2ラウンドKO勝ちで、見事な初陣デビューとなった寿以輝ですが、試合を見た個人的な感想を書いていきます。
まずはKO勝ちしたように、パンチの威力はかなりあるように感じました。
特に左フックはかなり強烈で、あれは今後の寿以輝の伝家の宝刀の1つになりそうな予感もします。
ボディーブローもかなりいい感じで、パンチの質という点においては父親譲りといったとこでしょうか。
その一方で、ディフェンス力に関してはまだまだという印象を受けましたね。
寿以輝はアマ時代の経験がないため、試合の経験が少ないのも原因だと思いますが、4回戦の選手の対戦にしては少しもらいすぎだなという印象です。
後はスピード。
これが一番気になりましたね。
緊張してガクガクだったと試合後同じジムの先輩が語っていましたが、想像以上に足をつかえていませんでした。
全くパンチをもらわなかった全盛期の父親を見ているだけに、スピードの部分が物足りないと感じたのは僕だけではないはずです。
以上の事を総括しますと、
辰吉寿以輝のスタイルはパワー型のファイターで、パンチ力はあるが、スピード面、ディフェンス面には課題の余地を残した選手という感じですね。
ただ、試合中の解説では、
「辰吉寿以輝は練習の10分の1も力を発揮していない」
との発言を飯田さんがしていましたから、現時点で実力を決めつけるのはまだまだ早いかもしれません。
そのあたりを含めて、今後何試合かは引き続き注目してみていきたいところですね。
世界チャンピオンになれるか!?
辰吉寿以輝はこれから試合をするたびに嫌でも父親と比較されることになると思います。
それが本人にとってどういう影響を与えるか分かりませんが、ファンが期待しているのは当然世界チャンピオン。
めちゃくちゃに強かった父と比較され続けるわけですから、色々と苦労はあると思いますが、寿以輝は焦らず自分のペースで世界チャンピオンを目指していってほしいですね。
まだまだ未知数の部分は多いですが、パンチの面などを見ても才能はあります。
5年後、10年後、どういう姿になっているか今から楽しみです。